*因縁

*因縁

 

因縁には先天的な縁と後天的な縁があります。

縁とはなんでしょう?大宇宙の中で全ての出来事において、

結果を作る直接的な原因(=因)と周りから起こる間接条件(=縁) を

因縁といい、この二つが作用する事によって起こるのです。

 

先天的な縁とは自分と前世において悪縁でつながっていて

現世での因縁関係をいいます。

どれくらい近い関係かによってその罪の深さが

大きいと考えればいいです。

 例えば、親子の関係がそうです。

先天的な縁で一番近い関係が親と子供です。

お互いに罪の大きさが大きいので血肉関係で結んできます。

親が先に子どもを世話しながら報いて

子供が後で恩返しをする形になるのです。

一緒に暮らしている内、どうしようもないくらい悪意を感じる時があります。

 

 これは前世で解決してないことがあるから

この世で解決しないといけないからです。これは事実であります。

この償いが終わったら罪が軽くなることです。

親が子どもに対して身を呈して尽くすのはこの関係なのです。

親子の関係、兄弟の関係、また後天的な友たち関係、

先後輩関係、など因縁にはそれぞれ返済する方法を

知らないと困ることが起こるのです。

 

いくら家族関係で腹が立っても裁判を起こしてまで

解決しようとは思わないです。

私たちが一番怒るのは約束を守らなかった時です。

いけない行動をした時は冷静な判断をすべきです。

曖昧にして甘やかしてしまうのは良くないのです。

そのままにしておくと成長するにしたがい良くない

人生を送る羽目に陥ります。

 

誰かを助ける事とは何でしょうか。

簡単に許してしまうのは決していいことではありません。

何かの誤りがあったらそれを正しく直してあげることが

本当の愛です。

今はその人が不快に思うかも知れないけれど

正しく成長する道を作ってあげることになるのです。

 

優しいのが全部ではないです。

正しく成長することが健全な社会を作ることです。

自分も知らずに歪んでいることさえわからないままでは

社会が上手くいかない原因になります。

その結果は全て自分に戻って自分が苦しくなるばかりです。

 

社会の一番基本単位である家族関係が何なのかを私たちは

しっかり学ぶ必要があります。

 

前世と現世の話が宗教的に作った話ではありません。

私たち、私たちみんなの話です。

 

先天的な縁では生まれた時からずっと一緒にいる時間が多いです。

家族でない人とは時間約束をして限られた時間だけ会うのに

家族とは毎日過ごすことができるのです。

お互いに償いをしながらこの世を生きるための学びの場を備える事です。

喧嘩してもそこから学びながら良いか、悪いか、正しいか、違うかの

分別力を高めることができる関係なのです。

後天的な縁で言い争いをすればきっと相手の顔さえも見たくないでしょう。

家族は違います。親子で兄弟で、長い時間をかけて一緒に住みながら

助け合って仲良くお互いに楽しめる道を探すために

話し合わなければなりません。

家族とは自分を成長させる一番小さな集団なのです。

 

友達もそうです。

お互いに助け合うことが何なのかを正確に知らないといけません。

本当の友達とは喧嘩をしてもお互いの成長の為に

話し合って理解し仲直り出来ます。

そうしないで優しいままでは

その友たちが他人から指摘され、騙されるようになるのです。

友情はただの優しさではないので間違えないようにしましょう。

困難な事が起きたらそれを単純に解決してあげるだけで終わってしまうと

そこから学びがないからそれは逆に害になるのです。

 

自分の子だからといって甘やかしてしまうのは良くないです。

自分一人では何もできない人間になってしまいます。

小さい頃は子どもに自分一人で何かをさせることが最も難しいです。

何でも上手くできる親がやってしまうことがとても簡単ですが、

その子が大きくなるとみんなの迷惑になりかちです。

自分自らできることをどんどん増やしていくのが

家庭でもっともしていくべきことなのです。

 

 

家族の因縁は自分もよく知らない理由があったことなので

それを感謝し受け入れていくべきです。

人との出会いも選択もその学びの理由があって

その場で会っているので

素直に学んで相生すべきなのです。