SECTION TWO 1.設計-人類飢餓ZEROプロジェクト1

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飢餓ZEROプロジェクト

 今日、国際社会は30%の先進国と70%の開発途上国に分かれています。30%の先進国は膨大な力を持っていますが、更なる成長の突破口を見つけられず停滞して、失業問題や福祉問題などの大きな難問に直面しています。また、仕事を求めて命懸けで渡ってくる不法移民によって、社会不安が高まっています。

 

 これに対して70%の開発途上国は産業が発展できず貧困にあえいでいます。中でも特に下から30%の国々では数億人が飢餓に苦しんでいます。このような国際社会の不均衡の中で、富める者が更に富み、貧しき者が益々貧しくなるという二極化が更に進んでいるのが現状です。

 

 しかし、富める者が更に富むのは間違いではありません。これは資本主義社会で先ず始めに起こる現象であり、その意味では今この社会は正常に動いています。国の経済を例にみて見ると、国民が頑張って働けば、経済が生まれます。この経済を誰が持って行きますか?国民ではなく経済人、つまり上に立つ人が持っていきます。

 

 富は上に集まり、下にいる人は働く条件に似合う分だけをもらっています。そうすることで、皆が一生懸命働いて生まれた経済が一点に集まり、それが備蓄され大きな力になります。経済を生むたびに全部分配して使ってしまったら、力を蓄えることはできません。国はこのようにして力を蓄えてきました。

 

 国際社会も同じです。今日まで先進国と開発途上国がそれぞれの役割を果たし、先進国にこの力が集まっているのです。ところが今集まった力をうまく運用できず、どうすればよいのか迷っています。国際社会は、その運用方法を研究しなければなりません。その方法を見つければ、世界は発展しますが、そうでなければ、今まで人類が犠牲を払ってきた全てのことが水の泡となってしまいます。

 

 私達は人類のエネルギーを受けて70%まで成長しました。つまり、3対7の境界線である先進国の一番下、すなわち開発途上国の一番上70%の位置にいるのです。ここまで成長した今、私達は人類の為になることをしなければなりません。朝鮮戦争の時、国際社会の若者たちがこの国にやって来て、どれ程多くの血を流したでしょうか。何のために何故そうしたのでしょうか?

 

 彼らがその膨大なエネルギーを韓国に注いで、再び立ち直らせてくれたのなら、私達は必ずそれに報いなければなりません。では、どうやってその恩返しをしたら良いのでしょうか。それは命で返すのです。飢餓で苦しむ命が二度とでないようにすることです。飢餓で苦しむ国のために私達が先陣を切って行動しなければなりません。

 

飢餓問題を解決するには


 今まで国際社会は飢餓問題の救済に取り組んできました。ところがいくら救援物資を送ったとしても、飢餓は無くなるどころか、更に増え続けています。國際社会では今の飢餓は100年後には更に増えるだろうと危惧しています。

 

 

 しかし、飢餓問題は食べ物を支援することで解決できるのでしょうか?いいえ、ものをいくら支援しても解決できません。それではどうしたらよいのでしょうか?飢餓問題を解決するには、その国の人が働けるように仕事を与えることです。そのためには、その国にあった仕事がひつようです。

 

 

 韓国は彼らが働ける環境を作るための技術とその技術を伝授する人材を持っています。韓国は朝鮮戦争の廃墟から立ち上がり、産業をおこした経験があります。そして、後進国の産業を起こす為に最も必要な技術者や工業団地の設立、運営、運用方法まで全てを持っています。

 

 例えば、歯磨き粉が必要なら、その国に歯磨き粉を作くる会社を作くり、バケツが必要ならバケツを作くる会社を作くり、パンが必要ならパンを作くる会社を作らなければなりません。そのように生活に必要な物はその国で作れるようするのです。私達はその生活必需品を供給する全ての製造業において、完成された技術を持っており、重工業技術も持っています。

 

 ですので、このような技術を教え、その国に必要な物を供給しながら、彼らが働ける環境を作ってあげることです。彼らが社会のために少しでも働いて努力すれば教育も受けられるし、井戸を掘って綺麗な水を飲むことができます。また、気持ちよく寝ることが出来るようになります。

 

 それなのに、今そのようになっていません。そこに行ってただパンを与え、学校をつくるだけでは、300年経っても飢餓は無くなりません。彼らに仕事ができるように技術を教え、発展できるようなシステムをつくらなければなりません。

 

 私達が持っている力で飢餓問題で悩んでいる地域に工業団地を作っていけば、間違いなく7年で飢餓問題は解決できます。それがまさに人類飢餓ゼロプロジェクトです。

 

 これは今の人類が一番初めにやらなければならない人類のための事業となります。飢餓問題を解決することによって、国々の中小企業問題や、失業問題、その他の問題も解決できようになり、国際社会の環境は急速に変わっていくでしょう。

 

 

 参考;THE GREATEST LOVE PROJECT -人類飢餓ゼロプロジェクト編