SECTION ONE1-光復70年

1. 光復70年

2015年8月15日、韓国は光復70周年を迎えます。私たちは、今まで8月15日を韓国の光復の日(植民地支配から解放された日)としか捉えてきませんでした。けれどもこれからは人類解放の観点から見なければなりません。

1945年8月15日は、いわば人類解放の序幕です。

その後、韓国は30年に経ってから飛躍を始めて、基本的な力を確実に蓄え、光復から70年の今日至りました。

ここで言う‘70年’は、3:7の法則による次のような意味があります。それは真の光復を達成するための、100年計画の中で7割に至ったということです。残っている3割の道のりをどのように進むかによって、私たちの未来が変わってきます。

私たちは、これから素晴らしい成功の時代を切り開かなければなりません。この時代を切り開いていくことで、私たち一人一人の生活も自由で豊かになり、真の意味の光復を成し遂げることになるのです。

今から3年!

この間に、国際社会において、とても重要な変化が始まります。その変化に応じて、私たちの未来も開かれることでしょう。すでに国際社会は、過去のパラダイムを捨て、新しいパラダイムへの新しい秩序を打ち立てるために、精一杯努力を始めています。ところが、韓国だけがそれを知らずに留まっています。

それで70年の気運を回すために、この私が表舞台に現れたのです。

今まで、私たちは先人たちの犠牲でできた土台の上で、この国を立ち上がらせるため、考えられないほどの努力してきました。そして力や知識を蓄え、経済を立て直し、社会インフラを整え、国際社会に出て行く底力がすべて揃っている状態になりました。つまり、皆の努力で全ての力や知識、技術を蓄積し、70%に達するところまできたということです。

けれども、これはただこの国の努力だけで成し遂げられたことでしょうか? いいえ。これは人類の努力と犠牲によって成し遂げられたものです。

第二次世界大戦と朝鮮戦争を通じて、私たちがどのくらい迫害され、苦しんできたでしょうか? その苦しみの中から、私たちを救ってくれたのは、国際社会です。国際社会の若者たちが、この国にやってきて血を流し、命を捧げてこの国を救ってくれたのです。

その後、ソウル・オリンピックまでの36年間、戦争で廃墟となったこの地に、国際社会は「援助」という名前ですべてのエネルギーを私たちにつぎ込んでくれました。その結果、私たちは「漢江の奇跡」を成し遂げ、わずか数十年の間に国際社会で最も貧しい国からこれほどの発展を遂げた国になることができました。

この国の命の火が消えようとしていたとき、国際社会が私たちの火を明るくともしてくれました。それで私たちは、国際社会に信じられないほど大きな借金をしたのです。

それなら、今、私たちは何をしなければならないでしょうか?
受けた援助を国際社会に返さなければいけません。

今、このタイミングで弘益人間(広く人々を利する人間)として生まれた戦後1世代のベビーブーマーが、すべての力や知識、技術を蓄えて知天命(天命を知る)の50代を迎えています。すべての準備が整った状態なのです。

これから人類のために生きる民族として飛躍しなければなりません。すぐに実践するのは難しいですが、人類のために考えることを始めなければなりません。新しいパラダイムで、人類を受け入れ、国際社会に出て行くのです。そのときこそ私たちは人類の指導者になることができます。

今より豊かに食べていくことを考えるのではなく、人類のための企画、設計をしなければなりません。これを私は「人類対民事業」と呼びます。

「人類対民事業」は、私たちが人類のプランナーとして、人類に向かって踏み出す第一歩です。この事業の成功は、人類解放の基盤となるでしょう。それが実現したとき、私たちのために犠牲を払った国際社会に恩義を返すことになります。

私たちは、まず、国際社会への恩義を返さなければいけません。恩義を忘れた民族が豊かになることは決してありません。恩義を返さないのであれば、再び飛躍する夢はみないことです。

光復70周年を迎えて、私たちは今まで蓄えたものをすべて携えて、国際社会に打って出るべきです。そうして人類経営を始め、人類のリーダーとしての変身にならなければいけません。

その変化の道をこれからこの私か導いていきます。

まず一番初めにするのは、人類の誰もができなかった「飢餓をなくすこと」です。ここでは第1世代、ベビーブーマーが率先して活躍することになるでしょう。我が国の国民すべてが立ち上がって飢餓をなくしたとき、韓国は人類のリーダーになることができるのです。