SECTION THREE韓国の現実; 漂流する韓国-4.企業支援の落とし穴

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ベンチャー企業支援の落とし穴

 

沈滞した景気を回復させるために、政府が借金して数十兆を使っていますが、効果がありません。どうすればいいでしょうか?

 

 

今、政府がばらまいている数十兆は、発展するための費用ではなく、維持・管理の費用です。運用システムが見つからず、管理するために費用がかかっているのです。だからこれもやってみよう、あれもやってみようとお金を投入し、中小企業もサポートしていますが、全部使い切ってしまいます。そうしながら維持・管理しているのです。

 


企業が停滞していると、若者が社会に出ても行く道がありません。 30%は消化していますが、70%はなんとか耐え忍んでいるだけです。根本的な治療をしなければ、この状態はずっと続きます。今、政府は青年失業対策の一つとして、創業を支援すると言っています。

 

 

支援金を受けて創業している間は失業者ではなくなるので、失業者の頭数を減らすためにそうするのです。一言で「頭隠して尻隠さず」とような行政です。それで創業した千人のうち一人でもIT開発に成功したら就労場所が増えると言っていますが、一人も成功していません。一万人がやっても一人も成功できないでしょう。

 

 

それだけでなく、その支援は若者たちを変えます。支援を受けるのが簡単になったので、若者たちはたやすくお金を手に入れるようになります。そうして10年くらいすると小細工だけがうまくなります。 10年間、勉強して実力を備えなければならない人々が、時間の無駄使いばかりします。若者たちが時間を無駄にしたら、その後はどうなるでしょうか?

 

 

10年前、創業支援を受けた若者たちがどうなったのかを考えて見て下さい。支援金として受け取ったお金を知らないうちに使ってしまいました。社長の地位を経験したので、下で働くのも辛い。この時期に勉強してこなかった彼らが、今の社会問題となっています。ここまできたら、この国は滅びます。大変なことになるのです。

 

 

今は若者たちが創業する時ではありません。実力を持っている賢い若者であれば、企業を助けるべきです。そして企業と共に成長していくべきです。得意になって創業したら一人で裕福になれると思いますか?絶対そのようにはなりません。一時、政府は大金持ちになれると言ってベンチャー企業の創業を奨励しました。

 

 

しかし実際、国際社会でベンチャー起業によって金持ちになった人がどれだけいるでしょうか? 10年に一人程度出るか出ないかです。全世界すべてを探してもいくらもいません。ところが、今国では、この社会をその方向に引っ張っていこうとしています。この国でもそれが可能だと思うのは錯覚です。その錯覚から目を覚ましましょう。絶対にできないのです。

 

 

私たちは、国際社会とは異なる教育を受けてきました。韓国はベンチャー起業で豊かに暮らしていける国ではありません。そうしたいのなら最初から国際社会に出て成長すべきだったのです。

 

 

いくつかの例を見てみましょう。日本のソフトバンクの孫社長を見てください。彼は幼い頃から外国で生活し、成長しました。そして金持ちになりました。それは彼が韓国人の優秀性を見せるための一つのモデルだったからです。ですから、この国で私も私もと彼と同じようにすることはできないのです。

 

 

また、韓国で多くの人がマラソンをしていますが、世界大会で一位になった人は一人も出ていません。そしてスケートで金メダルを取り太極旗を掲げて国際的に名前が知られたキム・ヨナ選手の後に誰が出ていますか?誰もいません。出ないということです。一人が有名になると、国際社会が韓国を忘れるまでは、その名前を覚えています。

 

 

そして忘れそうになるとまた一人が出てきます。野球も同じです。彼らは選ばれた人々です。韓国人が国際社会に出て一度有名になるのは、韓国を世界に知らせるためです。つまり、彼らは一人ずつ現れて、国際社会を活かす使命を持った韓国があることを世界中に知らせているのです。大自然が韓国を今どのように導いているかが分かっていないのです。

 

 

健全に成長していきましょう。幸運を望めば困難に陥ります。幸運を望まず欲を出さずに健全に成長していれば、ある役割が与えられたとき、その役割をしっかりと果たすことができます。そして名が知られるようになります。けれども、名を上げるために努力しても、絶対に有名になれないことを知るべきです。

 

 

悟りも同じです。悟ることだけに懸命な者は絶対に悟ることができません。素質がないので、一生懸命しようとするのですが、素質のない者がどうやって悟れるのでしょう?一方、素質のある人は、普通に歩んでいても何かのチャンスが来て一気に目覚めます。そうして「悟った人」になるのです。誠実に自分の実力を育てなければなりません。

 

 

そうすれば、将来は輝きます。世の中は実力を蓄えた人を絶対にそのままにしておきません。この社会になくてはならない人として使われることになります。ですから立ち上がれる人は、創業資金を支援しなくても立ち上がれるのです。

 

 

それでは、若者たちにどのように創業資金を支援したらいいのでしょうか?困難な条件を持って生まれても自ら努力するように、横で見守ることです。努力させて、あるレベルまでは自分で立ち上がれるようにするべきです。その努力の価値が分かったら、そこに30%の力を助けてあげるのです。こうして立ち上がれるように助けます。

 

 

努力した人は立ち上がれますが、努力していない人は、絶対に立ち上がれません。これが大自然の法則です。この私が正しい方法を教えているのにもかかわらず、別のやり方でやって失敗して経済を消耗させるのはもったいないことです。国の経済を誤って消耗させると、それだけ国民に悪い癖がつき、その結果、結局国が責任を負うことになります。

 

 

若者たちを、努力しないで一攫千金を狙う人にしてしまったら、この国は滅びます。大変なことになります。今は少し難しいですが、この社会に何かできる環境を作りながら、それ近づいていけるようにしてあげることが、若者たちにとって真の力になるでしょう。繰り返しますが、若者たちを経済的に支援したら、逆に彼らを怠けものにしてしまいます。

 

 

自立できず、他人を頼る癖をつくり、結局、成長していく道を断ち切られて大変な結果を招くことになるのです。ですから若者たちに創業を目的に事業資金を支援することは、もう一度考え直す必要があります。正しく支援しないと、この国は病むことになります。

 

 

先生のお話を聞くと、今、新しいパラダイムが生まれていないので、このままでは次の大統領候補者が誰になっても、政治、経済など、我が国のすべての分野で将来的な競争力を失い、ますます厳しくなるということでしょうか?

 

 

今、この国には方法がありません。韓国の未来に向けた青写真を提示できない人が大統領になったら、今とまったく変わりません。次の大統領候補もやはり創業資金をもっと支援するということしか言わないわけですから。そうなると、時間だけが無駄になります。 5年という時間を無駄にすると、国際社会でどのくらい遅れるかわかるでしょう。

 

 

これからはスピードが目に見えて違っていきます。なぜでしょう? 今まで眠っていた後発国が起き始め、間に挟まれる立場になるからです。そうすると身動きがとれなくなります。私たちが先端技術を少し発展させても、それだけでは穴埋めをすることができません

 

 

言い換えれば、いくつかの先端技術で少し人気を得て、上がった収益で失敗したところを埋めるには、収益力が弱いということです。携帯電話がよく売れると言って携帯電話のことしか考えていませんが、これから携帯電話の事業はうまくいかなくなります。それによって、企業は自社の社員を養うのも大変になります。花形事業も下降の道をたどります。

 

 

ですから、ずっとそれだけに頼るのはやめた方がいいでしょう。私たちはまだ、携帯電話に代わる新しい商品を開発できずにいます。別のところで新しいものが出てきたら、それに続こうとして待っているのです。我が国は常に国際社会のまねをしてきました。今人気が上がっているスマートフォン技術もまねです。

 

 

この技術は始めから私たちが開発したものではなく、他の国がしたことを大急ぎで数年間まねて肩を並べ、いま少し稼いでいるだけなのです。そうしながら次のものが出てくるのを待っているのです。本当のスマート技術はこれから始まるのです。最高の技術をこの私が指導することもできますが、今はその時ではありません。

 

 

まず、飢餓をなくすことが先決で、そのあとのことは私がすべて取り出して与えましょう。私はこの国の人々が笑って生きられる方法を持って、みなさんの前に現れました。大企業も人類の英雄になれるよう、私が導いくことができるのです。このすべては、人類の飢餓ゼロプロジェクトとかみ合っています。

 

 

飢餓をなくさなければ、私たちにいい暮らしをする資格はありません。これが、我々が国際社会に恩義を返す道です。 70%まで成長したら、私たちは恩義を守らなければなりません。そうするとき、将来に対する心配はなくなるのです。 

 

 

        参考;THE GREATEST LOVE PROJECT인-人類飢餓ZEROプロジェクト篇